2010年10月7日木曜日

大切なことは60字で書ける (新潮新書)を読んだ感想を書いてみる。





目次

はじめに――『桃太郎』の文章術

第1講 メッセージは文章の「核」
第2講 積極文と消極文の違いを知る
第3講 メッセージを60字にまとめる
第4講 ラブレターに学ぶ
第5講 積極文の基本
第6講 「消極文」は隠れた主役
第7講 メッセージを光らせる
第8講 好感度メッセージを心がける
第9講 数字を味方につける
第10講 すべてを語るな
第11講 常に順序を意識する
第12講 正確さは美徳ではない
第13講 生煮えのカタカナ語を使うな
第14講 視点でメッセージは変わる
第15講 「ひな型」を活用すべし
第16講 使える「ひな型」(1)Q&A
第17講 使える「ひな型」(2)時系列
第18講 使える「ひな型」(3)箇条書きの活用
第19講 使える「ひな型」(4)並行方式
第20講 使える「ひな型」(5)積み重ね方式
第21講 使える「ひな型」(6)段階式について
第22講 使える「ひな型」(7)「起承転結」の強み
第23講 使える「ひな型」(8)「序破急」
第24講 トップダウンを心がける
第25講 順序のトレーニングをやってみる
第26講 情報の鮮度に注意する
第27講 見出しに気を配る
第28講 とにかく書く

主要参考文献
この本を入手した動機は、短くもなく、長文といえるものでもなく、その中間の文章(このブログの記事等も含めて)書くとき、想定していた長さよりだらだらと長くなってしまうのですっきりとした分かりやすい文章を書けるようになりたいという思いからです。その意味ではとても参考になりました。

なぜ、その意味でかというと、タイトルには大切なことは60字で書けるとありますが、60という数字にこだわっているのは最初の方だけで、途中からは分かりやすく短い文章の書き方を講義している感じだからです。私は60という数字にこだわらず、だらだらと長くなりがちな文章を分かりやすく短く書く目的だったのでよかったですが、60字という数字にこだわる方はがっかりするかもしれません。

講義の進め方としては、実際の文章(その他の書籍、論文、新聞の記事、ニュース、法律、条例等)を例に話を進めているので実践的な書物だと思います。ただ私の印象だと、なるほどと思う箇所もありましたが、一般論でいわれなくても分かるという部分も多かったので、本格的に文章力を身につけたいというのには向かず、気軽に文章力を少しあげたいなあという用途に向いていると思います。

もう1つ本書のメリットとして、文章力を上げるという目的に関係なく、上記に記述した実際の文章の引用の数が多いので、この書籍を読むだけで他の書籍や論文等のいい所をかいつまんで読むことが出来る点があると思います。なので、文章を書く力をつけたいとは特に思っていない方も、本書を読んで引用されている書籍等に興味がわけばその書籍等も入手するという、本を選ぶための本になっていいのではないかなあと思います。

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