2010年8月6日金曜日

"平面上のベクトル 複素数と複素平面 空間図形 2次曲線 数列 (数学読本)"の第13章("離散的"な世界-数列)の13.2(数学的帰納法と数列)、数列の帰納的定義の問36, 37, 38を解いてみる。



問36

2次方程式

2x^{2}-x-1=0

(x-1)(2x+1)=0

の解は

x=1,\ -\frac{1}{2}

よって問題の数列の一般項はある定数A, Bによって

a_{n}=A+B\left(-\frac{1}{2}\right)^{n-1} (n>=2)

と表される。これにn=1, 2のときの値を代入すると

0=A+B

1=A-\frac{1}{2}B

この連立方程式を解くと

A=\frac{2}{3},\ B=-\frac{2}{3}

よって求める数列の一般項は

\frac{2}{3}\left(1-\left(-\frac{1}{2}\right)^{n-1}\right)


問37

2次方程式

x^{2}-8x+15=0

(x-3)(x-5)=0

の解は

x=3,\ x=5

よって問題の数列の一般項はある定数A, Bによって

a_{n}=3^{n-1}A+5^{n-1}B

と表される。これにn=1, 2のときの値を代入すると

2=A+B

7=3A+5B

この連立方程式を解くと

B=2-A

7=3A+10-5A

A=\frac{3}{2},\ B=\frac{1}{2}

よって求める数列の一般項は

a_{n}=\frac{1}{2}(3^{n}+5^{n-1})


問38

2つの漸化式の辺辺を加えると、

a_{n+1}+b_{n+1}=9(a_{n}+b_{n})

また、

a_{1}+b_{1}=2+1=3

よって一般項

a_{n}+b_{n}

の数列は初項3, 公比9の等比数列となるので、

a_{n}+b_{n}=3\cdot9^{n-1}

となる。

また、2つの漸化式の辺辺を引いてみると、

a_{n+1}-b_{n+1}=3(a_{n}-b_{n})

また、

a_{1}-b_{1}=2-1=1

よって一般項

a_{n}-b_{n}

の数列は初項1, 公比3の等比数列となるので

a_{n}-b_{n}=3^{n-1}

2つの等比数列から

a_{n}=\frac{1}{2}(3\cdot9^{n-1}+3^{n-1})

=\frac{3^{n-1}}{2}(3^{n}-1)

b_{n}=\frac{1}{2}(3\cdot9^{n-1}-3^{n-1})

=\frac{3^{n-1}}{2}(3^{n}-1)

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