2010年7月24日土曜日

"平面上のベクトル 複素数と複素平面 空間図形 2次曲線 数列 (数学読本)"の第12章(放物線・楕円・双曲線-2次曲線)の12.2(2次曲線と直線)、楕円・双曲線と直線の問23を解いてみる。



概形はiPadのneu.Notesにより描いてます。

問23

点Pが座標軸上にあるときは明らか。

点Pが座標軸上にはないとき、焦点Fの座標を実数cを用いて

F(±c, 0)

とおく。また、直線PF, PF'が点Pにおける楕円の接線lとなす角をそれぞれ

θ, θ'

とおく。ただし、θ, θ'、ともに鋭角とする。

また、直線L, PF, PF'の傾きをそれぞれm, n, n'とおく。すると

m=-\frac{b^{2}x_{0}}{a^{2}y_{0}},\ n=\frac{y_{0}}{x_{0}-c},\ n'=\frac{y_{0}}{x_{0}+c}

となる。ここで、θ, θ'はともに鋭角ということに注意すると、

\tan\theta=\left|\frac{n-m}{1+nm}\right|,\ \tan\theta'=\left|\frac{n'-m}{1+n'm}\right|

これを計算すると、

\tan\theta=\left|\frac{\frac{y_{0}}{x_{0}-c}+\frac{b^{2}x_{0}}{a^{2}y_{0}}}{1-\frac{b^{2}x_{0}y_{0}}{a^{2}y_{0}(x_{0}-c)}}\right|

=\left|\frac{a^{2}y_{0}^{2}+b^{2}x_{0}(x_{0}-c)}{a^{2}y_{0}(x_{0}-c)-b^{2}x_{0}y_{0}}\right|

=\left|\frac{a^{2}y_{0}^{2}+b^{2}x_{0}^{2}-b^{2}cx_{0}}{a^{2}x_{0}y_{0}-a^{2}cy_{0}-b^{2}x_{0}y_{0}}\right|

=\left|\frac{a^{2}b^{2}-b^{2}cx_{0}}{(a^{2}-b^{2})x_{0}y_{0}-a^{2}cy_{0}}\right|

=\left|\frac{b^{2}(a^{2}-cx_{0})}{cy_{0}(cx_{0}-a^{2})}\right|

=\frac{b^{2}}{cy_{0}

同様に、

\tan\theta=\frac{b^{2}}{cy_{0}}

よって

\theta=\theta'

となる。

(証明終)

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