2010年2月18日木曜日

 GoogleドキュメントのTeXよる数式入力の練習。

fを定義域が閉区間[a,b]のベクトル値関数とする。

f:[a,b]\rightarrow R^{n}

このとき、fは閉区間[a,b]で連続でこの閉区間から端点を除いた開区間(a,b)で微分可能と仮定する。

そのとき、

\forall t\in [a,b]\left[(f(b)-f(a))\cdot f(t)\right]

という閉区間[a,b]を定義域とする実数値関数を定義する。fは閉区間[a,b]で連続、開区間(a,b)で微分可能なので、この実数値関数も[a,b]で連続、(a,b)で微分可能となる。よって実数値関数に関する平均値の定理より、

\exists c\in (a,b)\\
\left[(f(b)-f(a))\cdot f(b)-(f(b)-f(a))\cdot f(a)\\
=(b-a)((f(a)-f(b))\cdot f(c))'\right]

が成り立つ。左辺について、

(f(b)-f(a))\cdot f(b)-(f(b)-f(a))\cdot f(a)\\
=(f(b)-f(a))\cdot (f(b)-f(a))\\
=|f(b)-f(a)|^{2}

右辺について、

(b-a)((f(b)-f(a))\cdot f(c))'\\
=(b-a)((f(a)-f(b))'\cdot f(c)+(f(b)-f(a))\cdot f'(c))\\
=(b-a)(f(b)-f(a))\cdot f'(c)

よって、

|f(b)-f(a)|^{2}=(b-a)(f(b)-f(a))\cdot f'(c)\\
|f(b)-f(a)|^{2}=(b-a)|f(b)-f(a)\cdot f'(c)|


|(f(b)-f(a))\cdot f'(c)|\leq|f(b)-f(a)|\ |f'(c)|

より、

|f(b)-f(a)|^{2}\\
=(b-a)|(f(b)-f(a))\cdot f'(c)|\\
\leq(b-a)|f(b)-f(a)|\ |f'(c)|

すなわち

|f(b)-f(a)|\leq(b-a)|f'(c)|


以上をまとめると、

fを定義域が閉区間[a,b]のベクトル値関数とし、

f:[a,b]\rightarrow R^{n}

閉区間[a,b]で連続でこの閉区間から端点を除いた開区間(a,b)で微分可能ならば、開区間(a,b)の適当な点cが存在して

|f(b)-f(a)|\leq (b-a)|f'(c)|

が成り立つ。論理式で記述すると、

\exists c\in (a,b)\left[|f(b)-f(a)|\leq(b-a)|f'(c)|\right]

0 コメント:

コメントを投稿