2010年1月25日月曜日

GoogleドキュメントのTeXによる数式入力の練習。

R,R'を環(Ring)とし、fをRからR'への準同型写像とする。

\forall a,b\in R[f(a+b)=f(a+b)\\<br />\wedge f(ab)=f(a)f(b)\\<br />\wedge f(1)=1']


環準同型写像fの核。

Ker\ f=f^{-1}(0')=\left\{a\in R|f(a)=0'\right\}


この核は加法群の準同型としての核と同様なので、Ker fはRの加法部分群である。

(1)1\in Ker \ f\\<br />(2)\forall a,b\in Ker\ f[a+b\in Ker\ f]\\<br />(3)\forall a\in Ker\ f[-a\in Ker\ f]

また、

\forall a,r\in R[a\in Ker\ f\Rightarrow f(ra)=f(r)f(a)=f(r)0'=0'\\<br />\wedge f(ar)=f(a)f(r)=0'f(r)=0']

よって

\forall a,r\in R[a\in Ker\ f\Rightarrow ra,ar\in Ker\ f]

これと上記の(2)によりKer fはRの両側イデアルである。


まとめと、環Rから環R'への環準同型写像の核(Ker f)はRの両側イデアルとなる。

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