Rを環(Ring)としR'をRの部分集合とする。
R'について、
を満たすと仮定する。そのとき、仮定(1)よりR'はRの単位元1を含み、(2)より任意のR'の元aに対してaの逆元-aがR'に存在し、さらに算法、加法乗法についてR'は閉じていて、その加法、乗法はRのものと同様なので、R'は環の定義(1),(3).(4),(5),(6),(7)を満たす。また、環の(2)について仮定の(2),(3)から
よって
以上によりR'はRの部分環となる。
逆にR'をRの部分環とする。そのとき、部分環の定義から上記の(1),(2),(3)が成り立つことが分かる。
まとめると、環(Ring)Rの部分集合R'がRの部分環であるためには、上記の(1),(2),(3)を満たすことが必要十分条件となる。
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